「日本人間関係学会第33回全国大会報告」
大会委員長 山﨑 将文(京都橘大学)
日本人間関係学会第33回全国大会は、2025年9月13日(土)と14日(日)の両日、京都橘大学の啓成館で「新たな人間関係の構築に向けて―人間の尊厳を問い直す―」をテーマとして開催されました。大会参加者は58名に達し、盛況のうちに終えることができました。これも、早坂三郎理事長をはじめとする本学会の理事及び会員の皆様方のご助力があってのことです。この場を借りしまして、皆様方に厚く御礼申し上げます。
さて、今回の全国大会は、その先駆けとして、佐々木かなこ・語り旅部会長の企画により、大会前日の9月12日(金)のエクスカーション(語り旅)から始まりました。その内容は、京都御所迎賓館のガイド付き見学と、護王神社での大会の成功祈願及び宮司の講話聴講というものでした。その後に、京料理を味わう懇親会も京都ガーデンパレスにおいて11名の参加者をもって盛会に開催されました。
9月13日(土)は、10時からの開会式に続き、私の基調講演「人間と動物の新たな関係―大会テーマの趣旨説明を兼ねて―」と、実行委員会企画①、特別講演として黒田幸也氏をお招きして、「装束文化の継承-京都の御祭りをとおして」というタイトルでご講話いただきました。午後からは、実行委員会企画②として、三好良子先生による「人間力&関係力を磨く GWT(グループ ワークトレーニング)―人は人と関わることで変わる―」と、企画セッション・ラウンドテーブルも三会場でそれぞれ行われました。その後、総会が開催され、2024年度事業報告、2025年度事業計画案が審議されました。また、2024年度の決算報告・会計監査報告及び2025年度の予算案が承認されるとともに、「人間関係士」資格体制と事業運営についての説明もなされました。総会終了後、情報交換会(懇親会)が学内のクリスタルカフェにおいて29名の参加者を得て賑やかに催行されました。
9月14日(日)は、午前9時から、13件の口頭発表・実践発表が行われました。その後、開催大学企画として、西本泰久先生・齋藤汐海先生により「PUSH(心肺蘇生)講習会」が多くの参加者のもとで執り行われました。午後からは、実行委員会企画③、特別講演として松原仁先生をお招きして、「人間は進歩したAIとどのような関係になるか」というタイトルでお話しいただいた後、シンポジウム「新たな人間関係の構築に向けて」(シンポジスト・目黒達哉先生・三好良子先生・早坂三郎先生、コーディネーター・永野典詞先生)が開かれました。その後、表彰式が挙行され、午前中の発表者の中から、永野典詞先生と中尾忍先生が優秀賞を受賞されました。この後、閉会の辞が述べられ、解散となりました。
総会では、次回第34回全国大会が杉本太平先生を大会委員長として宇都宮共和大学で開催されることが承認されましたが、今後、前大会委員長としてつつがなく大会を引き継いで参りたいと存じます。
最後に改めまして、第33回全国大会にご協力いただきました皆様方に心から感謝申し上げます。有難うございました。