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日本人間関係学会第32回全国大会の開催報告

日本人間関係学会第32回全国大会の開催報告

大会長 加藤 誠之(高知大学教授)

 日本人間関係学会第32回全国大会は2024年9月28日(土)~29日(日)、高知市にございます高知大学朝倉キャンパスで「公共性の回復と人間関係の復活」をテーマとして開催され、盛会のうちに終了しました。開催に際しては早坂三郎理事長を始めとする本学会の先生方、高知県在住の本学会員のみなさま、御広告をお寄せいただいた企業・団体の皆様に多大な御協力を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 今回の大会は佐々木かなこ先生を中心とする語り部部会の企画により、9月27日(金)の前日企画(北川村モネの庭へのエクスカーション)をもって始まりました。北川村は遠隔地にもかかわりませず10名の方に御参加いただき、盛会になりました。

 9月28日(土)午前中は実行委員会企画として、①川竹大輔会員(高知大学)によるよさこいについての御講話及び学生よさこいサークル粋恋によるよさこいの実演②元吉喜志男氏(もと高知県立文学館長)による高知県の文学の紹介及び竹村泰央会員(高知県立希望が丘学園、朗読サークル潮騒)による朗読が行われました。

 午後には大会招聘フォーラム「子どもの自殺の背景にある生徒指導と人間関係」第1部として、学校の不適切指導により御身内を亡くされた御遺族の会「安全な生徒指導を考える会」をお招きし、北海道立高等学校自死事件の御遺族のお話をうかがいました。総会では2023年度の事業報告及び決算報告、2024年度の事業計画(案)及び予算(案)、2024年度以降の役員人事が承認されました。また、杉本太平会員を中心として「人間関係士」資格事業に関する審議もございました。その後、基調講演として鈴木大裕氏(土佐町議員、教育研究者)をお招きし「公共性の回復と人間関係の復活」というタイトルで御講話いただきました。

 9月29日(日)午前中は12名の方が口頭発表を行い、藤田毅会員(太平洋学園高等学校)「森尚水の歴史教育実践に関する検討」に研究奨励賞が授与されました。また、大会招聘フォーラム「子どもの自殺の背景にある生徒指導と人間関係」第2部として、北広島市立中学校自死事件の御遺族のお話をうかがいました。更に、自主ラウンドテーブルとして早坂三郎理事長・大槻知史氏(高知大学)・伊藤創平氏(太平洋学園高等学校)による「南海トラフ地震と防災について」が開催されました。その後、2025年度の第33回大会は山崎将文先生を大会長として京都橘大学で開催されることが報告されました。

 最後に、第32回大会に御協力いただいたすべてのみなさまに、心からの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。